このサイトについて

荒野の拠点帖は、暮らしとインテリアを「飾るもの」ではなく、「外部への依存を減らし、自分の手で保守・修理できる生活インフラ」として記録するサイトです。終末世界を生き抜く入植者が、拾い集めた資材で拠点を広げていくように、ホームセンターの規格品とオープンソースで、暮らしを少しずつ組み上げていきます。
なぜ今、「丁寧な暮らし」なのか
インフレ、格差、先の見えない社会。大きな経済の仕組みは、個人の力ではどうにも動かせません。だからこそ人は、自分が手綱を握れる数少ない領域、つまり自分の部屋と暮らしに目を向けます。「丁寧な暮らし」が求められる背景には、大量消費から一歩降りたい、不確かな外の世界から身を守る安全地帯がほしい、という切実な欲求があります。
けれど同時に、その「丁寧な暮らし」自体が商品になっているという皮肉もあります。高価な自然素材の家具、ブランド化された日用品、映える雑貨。消費から降りたかったはずが、別の消費に乗せられている。
このサイトの立場
荒野の拠点帖が扱うのは、見た目の美しさより、ダウンサイジングしながら、世の中の変化に耐えられる自前のインフラをつくるという意味での暮らしです。
- 腐らない・臭わない菌や微生物の機嫌に左右される仕組みは選ばない。
- 規格品で直せるホームセンターや型番で、同じものをすぐ買い直せる。
- 中身が見える壊れたら丸ごと捨てるブラックボックスにお金を払わない。
- いざという時に効く平時の便利さと非常時の備えを兼ねる。
服でいえば、おしゃれ着ではなく、防水の作業着。耐久性、機能性、手入れのしやすさを最優先にした住空間を、このサイトでは「ワークウェア思想の暮らし」と呼んでいます。
失敗も載せる
暮らし系のメディアは、うまくいった話ばかりを載せがちです。このサイトでは、投資して失敗したこともそのまま書きます。生ごみコンポストは臭いと虫で挫折し、転用した容器の中で鶏糞が雨水を吸ったこともあります。理想ではなく、単価と手間と失敗率で比べる。それがこの拠点帖のやり方です。
記事の印について
- 実践編集部が実際にやったこと、稼働している設備
- 構想これから組む計画と、そのための下調べ
- 調査評判、制度、製品について調べてまとめたもの
構想や調査の記事は、実際に試した段階で内容を更新していきます。制度や価格は変わることがあるので、手続きや購入の前には必ず最新の公式情報を確認してください。
注意事項
電気、車、建築に関わる記事には、資格や届け出が必要な作業、けがや事故につながる作業が含まれます。記事の内容を参考にする場合は、法令とメーカーの指示に従い、ご自身の判断と責任で行ってください。