FILE 01 ── OUTPOST

単管パイプとポリカ波板で、畑に腐らない小屋を建てる

拠点構想

木で作った小屋は、いつか腐る。台風が来れば屋根が飛ぶ心配をし、数年ごとに塗装をし直す。そこで目を向けたいのが、工事現場の足場で使われる単管パイプだ。鉄のパイプをクランプでボルト留めするだけで骨組みが立ち、溶接も専門の技術も要らない。畑の隅に、資材と道具を守る基地をつくる計画をまとめた。

単管パイプという規格品

単管パイプは外径48.6mmの鋼管で、建築現場の足場や仮設物に広く使われている。屋外向けには、亜鉛めっきで錆に強くした製品が一般的だ。長さはさまざまに用意されていて、ホームセンターでも1本単位で買える。

強みは、部品がすべて規格化されていることにある。

  • 直交クランプ:パイプ同士を直角に固定する
  • 自在クランプ:任意の角度で固定する。筋かい(斜材)に使う
  • ジョイント:パイプを継ぎ足して長くする
  • 固定ベース・キャップ:柱の足元を地面や基礎に据える、切り口をふさぐ

どれかが錆びたり壊れたりしても、その部品だけを外して交換できる。構造を組み替えて棚にしたり、移設したりもできる。これが木造DIYにはない最大の利点だ。

構成のイメージ

屋根:ポリカ波板(片流れ) 斜材(自在クランプ) 胴縁・棚受け 基礎:束石+固定ベース ● クランプの位置
片流れ屋根にすれば、雨水は一方向に集まる。そのまま雨どいをつければ雨水タンクの水源になる。

屋根と壁:ポリカ波板

屋根材には、ポリカーボネート製の波板が向いている。軽く、割れにくく、光を通すので小屋の中が暗くならない。単管パイプには、パイプを抱き込む形の「単管用フックボルト」や専用の留め具で固定する。

壁は全面をふさがず、雨が吹き込む面だけ波板を張る、という割り切り方もある。風が抜ける構造のほうが、台風時に受ける力は小さくなる。

台風に耐えるための三点

  1. 足元を固める。柱を地面に打ち込むか、束石やコンクリートの基礎に固定ベースで据える。足元が動けば、どれだけ上を固めても意味がない。
  2. 斜材を入れる。四角い枠は横からの力でひし形につぶれる。自在クランプで斜めにパイプを渡し、三角形をつくる。
  3. 屋根を浮かせない。波板は風で下からあおられるとはがれる。留め具の間隔を詰め、軒の出しすぎに気をつける。

この小屋に入れるもの

建てる前に確認すること

  • 農地に建てる場合:田畑の上に工作物を建てると、農地転用の手続きが必要になることがある。地域の農業委員会に事前に相談する
  • 建築確認:屋根と柱・壁がある小屋は、規模や地域によって建築確認の対象になる。小規模なら不要になる条件もあるが、自治体の窓口で確認しておく
  • 高所作業:屋根を張る作業は脚立の上になる。一人でやらない、ヘルメットを使う
STATUS
構想中
次の一歩
置き場所の法的な扱いを確認し、まずは屋根付きの資材棚(柱4本+波板)の小さな形から組む。